化学火災専門委員会

<活動概要>

本専門委員会は,消防,警察,労働,産業の事故調査の専門家で構成されており,委員会活動により事故調査技術の向上を図り,各種事故の未然防止に役立てていくことを目的として,2025 年度は委員会を3 回開催した。委員会では下記に示すような各種の化学火災・爆発事故事例について,事故原因と事故シナリオ,および,防止対策などの検討を行った。
また,本学会の研究発表会において,OS「最近のバイオマスによる火災について」を企画し,本委員会の3 名と一般からの1 名が講演と総合討論を行った。

  1. 天然ガスのパイプライン用トンネルでの爆発では,メタンの湧出地域であり岩盤中から突出したメタンが掘削機械の摩擦火花により着火したらしいと報告された。
  2. 核燃料施設でのナトリウムの発火,工業技術研究機関での過酸化アセトンの生成,住宅地でのアセチレンボンベの爆発などについて検討を行った。温度変化や経時による化学物質の変化が事故の原因になることがある。
  3. ビル建設現場での仮設H 鋼の撤去作業中の火災が建設用材料の難燃性の試験方法の改正のきっかけになったこと,クロロプレンモノマー製造施設での配管の破裂では,30 年前の海外事例が活かされていなかったことが報告された。このほか,塩素系ガスの漏洩事故などについて討議を行った。

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