化学火災専門委員会

<活動概要>

 2023 年度は委員会を3 回開催し,各種事故事例について検討を行うとともに,2023 年度研究発表会オーガナイズドセッション「国内外の可燃物使用事故・事件の傾向と対策」を実施した。


(1) 2023 年度研究発表会でのオーガナイズドセッションでは、国内外の可燃性物質による事故・事件の発生状況について報告するとともに、安全対策、ガソリン等可燃性液体の火災発生抑止のための新技術の状況等について話題提供し、可燃物による事故・事件の発生防止および拡大防止、予防・抑制対策の経済効果、情報共有について総合討論を行った。


(2) 本専門委員会は消防,警察,労働,産業の事故調査の専門家で構成されており,委員会活動により事故調査技術の向上を図り,各種事故の未然防止に役立てていくことを目標としている。そのため化学火災・爆発事故事例について,事故原因等の検討を行った。最近は,バイオマス発電所における火災・爆発事故が頻発している。木材チップの粉じん爆発、発酵・熱分解による可燃性ガス爆発、大量貯蔵による自然発火火災など、過去にあったRDF の爆発火災事故の教訓が生かされているといえない事故が多い事例について検討を行った。


(3) その他に水素ガス爆発事故、化学薬品工場における火災事故、油圧配管切断による爆発事故、などの特異な火災事例について検討した。