地震火災専門委員会

<活動概要>

 本委員会では,自然災害に伴い発生する火災の被害低減を目的として,地震や風水害等の自然災害に伴う火災事例について調査し,データベース化等を行っている。2023 年度の主な活動内容を以下に示す。


(1) これまでに調査した地震火災・風水害など自然災害に起因する火災調査データベース作成に向け,収集した情報を整理した。


(2) 2022 年3 月の福島県沖地震(M7.4,最大震度6 強)では,大阪北部地震7 件,熊本地震15 件に匹敵する12 件の火災が発生している。同地域では,2016 年,2021 年にも同規模の地震が発生しており,これら3 件の地震について現地消防に対し地震火災のヒアリング調査を行った。


(3) 2024 年1 月1 日に発生した能登半島地震に伴って,大規模市街地火災や津波火災などの地震火災が複数発生したことを受け,本委員会拡大メンバーによる現地調査を実施し,2 月15日に調査報告会を主催した。本調査については、2024 年度も継続して実施する予定としている。


(4) 2022 年度の講演討論会「関東大震災と、以後100 年間の火災科学」の講演内容について,火災誌の特集に寄稿するとともに,出版に向けた議論を進めている。